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モダンオフショアでスクラム開発② デザインファースト

はじめに

今回は、スクラム開発におけるデザインファースト(PO視点)について紹介します。 かなり効果を発揮している取り組みの一つです。

デザインファーストとは

私が定義しているもの: 「READYなバックログになる時点で、ステークホルダーと合意されたレイアウト図まで完成している状態」

プロセス

スクラムチームには、専任のUIUXデザイナーがいないため、私自身でレイアウト図を作成

することが多いです。ただ、そのおかげで、かなりスピーディーにバックログと並行して用意することができます。 サポートしていただけるUIUXデザイナーがいるのですが、仕様のアドバイスも頂けて本当に助かっています。

メリット


スプリントレビュー後にデザインの修正がほとんど無くなった

  • ステークホルダーと既に合意されているため。

  • 初期の段階ではデザインもMVPであり、次のスプリント以降で追加はある。


開発チームに仕様を正確に伝えやすくなった

  • バックログリファインメントやスプリントプランニングでは、レイアウト図を画面共有しながら、バックログに記載された仕様を説明している。

  • 開発チーム全員がベトナム人なので、効果的。

  • 開発チームに伝える代理POや、開発チームから質問を投げるBrSEにとっても、効果的。

  • リモートワーク中心なので、効果的。


開発チームはデザイン待ちが無くなった

  • スプリント中に、POとUIUXデザイナーが中心となってデザインを取りまとめることにより、開発チームは開発に専念できます。

  • 開発チームは完成されたデザインをもとに、次のスプリント開始後にすぐに開発を進めることができます。

※デザインファースト導入前は、これらが大きな課題でした


開発チームによるUIデザイン

開発チームにUIデザインを依頼することがあります。この場合、スプリントバックログに入れます。

開発ライブラリに依存するケース

  • 実際に開発ライブラリを検証してみないと、デザインが決まらない場合。


意図的に開発チームに依頼するケース

  • 開発チームにフルスタックエンジニアになってもらうため

    • ベトナム人エンジニアの向上心はとても高く、モチベーションアップにも繋がります。

    • 開発チームにとってもデザインの知識があると開発に役立ちます。

  • 最初は簡単なものから、徐々に難しいものへ。


主なデザインツール

​ツール

利用ケース

Cacoo

​基本的なレイアウト図を作成したい時

(手軽に書きやすい)

Prott

画面遷移図を作成したい時

ステークホルダーやお客様にレビューしてもらいたい場合

(Cacooで作成したものをインポートですることもできる)


さいごに

  • POはデザイン工程の前に、要件・仕様だけではなく、ペルソナや開発コンセプト(機能単位、画面単位)をしっかり持っていないといけないなぁと実感しています。

  • また、POもデザインの知識は少なからず必須になってくる領域です。いつか、きちんとUIUXデザインのトレーニングを受けたいと思っています!

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